微熱を浴びて 私は五月へ 旅に出る 嵐の前の静けさを通り抜け 疾風怒涛の只中へ 降り注ぐ酢酸カーミンは 獰猛な奔流の一端に過ぎない 私の眼に雨粒は打ち付け 一筋の流れとなり頬を伝う なんて過酷な旅だろう なんて険しい道だろう しかし私はこの砂漠を歩ききる 夢という名のデザートを味わうために