あなたが悲しむだけで世界は涙の海に沈むそんなキザな言葉しか思い付けない自分が情けないあなたの悲しみは海よりも深いあなたが微笑むだけで世界は輝きまるでバラ色そんな陳腐な言葉しか思い浮かばない自分が歯痒いあなたの微笑みはどんな花よりも華やか
お腹を痛めて産んだ我が子ですか。
そんなふうに言われると、私の言葉への愛情というのはまだまだかもしれないな、と思ってしまいました。
もどかしさが伝わってきました。ただ事実だけを書き記すだけでもとても大変な事であるのに、ありのままの気持ち、感情を、ありきたりではない言葉で伝えようという過程に、表現者の大家たちの産みの苦しみの深さを偲んだりします。
でも同時に、至極あたりまえの言葉でも、その人のなかで徹底的に異化された言葉の前に、圧倒されたりすることもあります。
奥が深いですよね、言葉っていうものは。